大野代官所跡

鍋島藩小城支藩の代官所跡

大野はかつて鍋島元茂を初代藩主(1617年)とする小城支藩に属していました。藩では1838年、領内管理のために山間地や飛び地に目代(もくだい)を置きました。1859年、藩士の富岡敬明が2代目山内目代に赴任した記録に「大野村ノ役所へ赴任」とあることから、19世紀中頃には代官所が存在していたと推定されます。富岡敬明は代官在任中の1862年、佐賀藩を脱藩により永蟄居になっていた江藤新平を代官所の北の金福寺に住まわせて寺子屋を開かせたと伝えられています。代官所は明治時代になってもしばらくは行政施設として使用されたと伝えられています。現在は江戸後期の石垣が残っています。

所在地840-0532
佐賀市富士町大字大野字一本松
問い合わせ先教育委員会・社会教育部文化振興課
TEL0952-40-7368

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