日本国有鉄道(国鉄)佐賀線に存在し、筑後川をまたいで佐賀県佐賀市諸富町と福岡県大川市を
結んでいた鉄道用可動式橋梁です。列車の通過時には中央部分が降下していました。
昇開橋は佐賀線の廃線後も保存され、現在は歩道橋として活用されており、
旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)として重要文化財および機械遺産に指定されています。
橋の駅ドロンパは、そんな昇開橋の佐賀側のたもと(佐賀市諸富町)に隣接する観光拠点施設です。
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筑後川昇開橋の全長は約507メートルで、その建設には大変な苦労があったと伝えられている。橋脚の深さは約15~18メートルと記録されているが、有明海は干満の差が大きく、水面が一定でないため掘削作業は困難を極めた。そして、橋桁を架けるときは船で運び、潮と浮力を利用したと記録されている。 また、筑後川の水面も有明海の干満の影響を受けて一定ではなく干潮の時は可動橋が降りていても、小船は通ることができるようになっているが、中型船以上は列車通過まで一時ストップしなければならなかった。このようなことは佐賀線設置の時に船舶会社と協議され、列車通過以外は船舶が優先されることが約束され、それがもとで昇降式可動橋が作られたといわれている。 この昇開橋は橋脚と橋脚の間が約26メートルで、そこに架けられた約24メートルの可動橋が約23メートルの高さまで上るようになっている。このような可動橋は清水港線の巴川鉄橋にもあったが、現在では廃止されている。昇開橋の主な構造は、鉄塔の高さ約30メートル、可動橋の自重約48トン、約20トンのウェイトが両側の鉄塔に下がっている。さらに、平衡ワイヤにより左右のバランスをとり、強風にも耐える構造となっている。 |
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