1783年、フランスのモンゴルフィエ兄弟が、人類初の熱気球の有人飛行に成功しました。
モンゴルフィエ兄弟は暖炉に干した洗濯物をヒントに、温めた空気を袋に詰めて空を飛ぶというアイデアを思いついたと言われています。様々な実験を重ねて成功した記念すべき初飛行は、パリの空を25分間、約8~9kmの旅でした。
モンゴルフィエ兄弟の飛行からわずか10日後、今度は、同じくフランスのジャック・シャルルが作った水素ガス気球が有人飛行に成功。約2時間で約40kmを飛行しました。
1969年、京都の学生を中心とした「イカロス昇天グループ」と「北海道大学探検部」が共同製作した「イカロス5号」が日本初の有人飛行に成功します。北海道の空を高度860mまで上昇、約20分間飛行しました。
今のように世界中の情報が容易に手に入る時代ではなかった頃、若者たちが様々なアイデアを出し合い手作りした熱気球。これを機に、日本の熱気球現代史が始まりました。
※佐賀バルーンミュージアムでは、この貴重な「イカロス5号」の実物を展示しています