龍田寺(竜田寺)

木造普賢延命菩薩騎象像(国指定重要文化財)が本尊

龍田寺(りゅうでんじ)は、元亨(げんこう)年間(1321~24)に、一地上人(いっちしょうにん)の開山になると伝える真言律宗寺院で、木造普賢延命菩薩騎象像(国指定重要文化財)を本尊としています。
本像は、4頭の白象上の蓮華(れんげ)座に結跏趺坐(けっかふざ)する二十臂の普賢延命菩薩像で、上下二重の円光背(こうはい)を背負っています。像高は71.7センチメートル。桧材による寄木造(よせぎづくり)で、表面に漆箔(しっぱく)を施こしてあり、体内に内刳(ぐ)りを、目に水晶をはめこんで玉眼としています。また、頭上には金箔をはった銅製の宝冠を戴き頸(くび)飾を懸けています。
台座蓮肉裏の造立銘により、鎌倉時代末期の正中3年(1326)に、南都興福寺の大仏師康俊(こうしゅん)の作であったことが知られています。康俊は鎌倉時代末から南北朝時代にかけて活躍した慶派の流れをくむ正統仏師です。

所在地849-0902
佐賀県佐賀市久保泉町1270
TEL0952-98-0031
URLhttps://saga-otakara.jp/search/detail.php?id=5335

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